「録画視聴率」~やっと「録画」も視聴率にカウントされる時代に

視聴率のアバウトさに関し、スポンサーも作り手も「それでもいいよ。」とは言っていないのですが、
視聴率の調査が「ビデオリサーチ」一社による独占事業だからこれしか支払基準、価格基準がないのです。
ドラマ一つにしても、昼間用とゴールデン用とではコンテンツに投資するお金に違いが大きいのは見て分かります。
ラストシーンが断崖の岬で行われるのか、使い捨て豪華セットで行われるのか。
俳優さんには無礼ですが、格も明らかに違います。アイテムでも言えます。
サラブレッドに跨って走ってくるオープニングか、ラベルむき出しビールを呑むシーンか。
時間帯や曜日など、「時刻」でコンテンツの価値が違うのは理解できます。
しかし、こんなに大きな誤差を含む結果に対する評価が辛すぎる、というより、盲目的です。
テレビ放送は視聴率が命です。その命がアバウト過ぎて、この状態を放置すると総崩れがやってくるのは明白です。
「テレビ離れ」なんて生易しいものではない状況がやってくるでしょう。
アバウトな数字を根拠にスポンサーがお金を出し渋るのは正常です。作る側はもっと悲惨です。
この数字を大きくするためにだけ力を注いでいらっしゃるのです。残業し、練って練って作りこんでも、誤差が吸収してしまいます。
やってられない。と言う態度が見えています。

女性週刊誌の表紙のような原色化粧文字が画面の大半を飲み込んでいる画像やら、出演者の発言をそのままデカ文字にして、
それとニュース速報が被ってなんだか訳のわからん画像やら、CM前のシーンの半分以上をまた繰り返して時間稼ぎをしている番組など、
そんな時間潰しだらけになってしまいました。
スポンサーは逃げる、渋る。一つのスポーツに集中する。
作る側は無気力、観る側は、小学生でさえ居眠りしています。
幸い、テレビジョンの性能がよくなり、スイッチの切り忘れがあっても電気代が家計をおびやかすダメージは減りましたが、
無人のソファーに向かって、文字放送みたいなオウムみたいな画像がくるくる変わっているだけです。虚しいです。
インターネットが楽しいです。
それは当然で、圧倒的コンテンツ数、無検閲、同時性があるし、そもそも、観る側は「観る」つもりで見ているのです。
インターネットの情報は垂れ流されているように言われていますが、数十兆ページのコンテンツから検索して見ているのです。
観る側に主導権があるのはインターネットの方であって、テレビコンテンツの方が垂れ流しです。
その垂れ流しは検閲済み消毒済みの安全な垂れ流しです。そして無気力な垂れ流しです。
しかしそんなテレビの視聴率、最近ちょっと進歩しました。
日本の視聴率はこれまで「録画視聴率」が除外されていましたが、現在はサンプルとなりました。

録画DVD
やり方は公開されていません。しかし、遅い。遅すぎです。そもそも、ビデオテープが駆逐されてしまって何年になりますか?
「録画視聴率」が対象外とされてきたのは「CMが飛ばされるから」が理由でした。
払う側のスポンサーにとってはCMを見てもらわなければ意味が薄いからです。
しかし現代では、つまらないCMなど、リモコンのボタンひとつで一瞬も見る必要がありません。
現代人の貴重な時間の無駄なのです。そんな時代の変化に渋々応じ「録画視聴率」も無視できなくなったわけです。